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「本格的なピザはお店でしか食べられない」と思っていませんか?実は、家庭にあるオーブンや簡単な調理器具を工夫するだけで、外はカリッと、中はモチモチの、専門店の味に負けない本格ピザを自宅で実現できます。おうち時間を充実させる、本格ピザ作りの秘訣をご紹介します。
本格的なピザの味わいを左右するのは、何と言っても生地です。生地作りは手間がかかるイメージがありますが、シンプルな工程に本格化のヒントがあります。
ピザ生地の風味を豊かにするには、イースト菌をゆっくりと働かせることが重要です。
生地をこねた後、すぐに焼くのではなく、**冷蔵庫で一晩(約12時間〜24時間)**かけてゆっくりと低温発酵させましょう。この低温長時間発酵により、小麦の持つ旨味(アミノ酸)が増し、風味豊かな香りが生まれます。また、生地が扱いやすくなるというメリットもあります。
時間がない場合は、ベーキングパウダーを使った発酵なしの生地も有効です。パンのような膨らみは少なくなりますが、軽やかでサクサクとしたクリスピー生地を手早く作ることができ、手軽に本格的な食感を楽しめます。
本格ピザの生地がベタつくのを防ぐには、トッピングの水分管理が極めて重要です。
ピザソースを手作りする場合は、水分を飛ばしてもったりとするまでしっかりと煮詰めることが、生地を水っぽくしない最大のコツです。市販のソースを使う場合も、できるだけ粘度の高いものを選びましょう。
モッツァレラチーズなどのフレッシュチーズは、使う前にキッチンペーパーなどで十分に水気を拭き取ってからトッピングしてください。水分が多いと、焼き上がりが水っぽくなったり、生地の焼きが甘くなったりする原因になります。
プロのピザ窯は500℃近い高温で一気に焼き上げますが、家庭用オーブンでもその「高温・短時間」の状態に近づけることができます。
家庭用オーブンの最高設定温度(250℃前後)を最大限に活用し、庫内を徹底的に温めることが成功の鍵です。
ピザを投入する前に、オーブンの天板や、お持ちであればピザストーンを庫内に入れ、最高温度で30分以上しっかりと予熱しましょう。熱を蓄えたストーンや天板の上にピザを置くことで、石窯の底面のように生地を一気に加熱し、外はカリッと、中はモチモチの食感を実現できます。
家庭用オーブンで最高温度が出せない、あるいはオーブンがない場合は、魚焼きグリルを活用しましょう。魚焼きグリルは庫内の温度が非常に高温になるため、短時間で一気に焼き上げることが可能です。
グリルに入るサイズの薄い生地を作り、底面に焼き色がついたらトッピングを乗せ、**グリルで短時間(2〜5分程度)**焼き上げてください。上火と下火から同時に強い熱が加わることで、ピザ窯に近い焼き上がりになります。ただし、焦げやすいので、目を離さずに焼き具合をチェックしてください。