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ナポリピザは、イタリア・ナポリ発祥の伝統的なピザです。その魅力は、シンプルながらも素材の味を最大限に引き出した、独特の風味と食感にあります。ナポリピザ協会(AVPN)によって厳格な基準が定められており、これらの基準を満たすことで「真のナポリピザ」として認定されます。
ナポリピザの最大の特徴は、その生地にあります。厳選された小麦粉(00粉)、水、塩、そして天然酵母(サワー種やイースト)のみを使い、長時間熟成させることで、外はカリッと、中はもちもちとした食感を生み出します。また、高温で短時間で焼き上げることで、生地の縁(コルニチョーネ)がぷっくりと膨らみ、香ばしい風味が生まれます。
トッピングもシンプルで、トマトソース(サンマルツァーノ種)、モッツァレラチーズ(水牛のモッツァレラが理想)、バジル、オリーブオイルなどが定番です。素材本来の味を活かすことが重視されています。
「本場ナポリの味」を再現する上で、最も重要なのが材料選びです。特に生地のベースとなる小麦粉は、イタリア産の「00粉」を使うことを強くお勧めします。この粉は粒子が細かく、グルテンの形成が穏やかなため、もちもちとした食感の生地に仕上がります。もし手に入らない場合は、強力粉と薄力粉をブレンドして代用することも可能ですが、風味や食感は多少変わってきます。
トマトソースには、濃厚で甘みのあるイタリア産の「サンマルツァーノ種」のホールトマト缶が最適です。潰して使うだけでも、格段に本格的な味わいになります。チーズは、やはり「水牛のモッツァレラチーズ」が断然おすすめです。牛乳製のものよりもミルキーでコクがあり、溶けた時のとろけ具合も格別です。
ナポリピザの生地は、シンプルだからこそ丁寧な作りが求められます。先述の通り、材料は小麦粉、水、塩、そしてイースト(または天然酵母)のみ。これらの材料を混ぜ合わせ、しっかりとこねてグルテンを形成させます。こねすぎると生地が硬くなるため、適度な力加減が重要です。
発酵は、ナポリピザの味と食感を左右する重要な工程です。常温でゆっくりと時間をかけて発酵させることで、生地に深みのある風味と豊かな香りが生まれます。一次発酵、二次発酵と段階を踏み、生地がふっくらと軽くなるまで時間をかけましょう。冷蔵庫で低温長時間発酵させる方法も、風味が増すためおすすめです。
本場ナポリのピザ窯は、400℃以上の高温で、わずか60秒〜90秒ほどで焼き上げます。この高温・短時間で焼き上げることで、生地の縁がぷっくりと膨らみ、香ばしい焦げ目がつき、外はカリッと、中はもちもちとした食感が生まれるのです。
家庭用のオーブンでこの温度を再現するのは難しいですが、可能な限り高温に設定し、予熱を十分に行うことが大切です。ピザストーンやスキレットなどをオーブンに入れて一緒に予熱し、直接ピザを乗せて焼くことで、底面からの熱伝導を高め、カリッとした食感に近づけることができます。焼き時間は、オーブンの性能にもよりますが、焦げ付きに注意しながら、生地に火が通り、チーズが溶けて美味しそうな焼き色になるまで調整してください。
「本場ナポリの味」は、決して特別なものではありません。今回ご紹介した3つの秘訣、すなわち「材料の厳選」「生地作りの基本と発酵」「高温・短時間での焼き上げ」を意識することで、ご自宅でも驚くほど本格的なナポリピザを楽しむことができます。ぜひ、これらのポイントを参考に、ご家族や友人と一緒に、美味しいピザ作りを楽しんでください。